イソフラボンは、ここ最近、女性ホルモンの一種であるエストロゲンと似た働きをするということで俄然注目を集めています。
このイソフラボンは、大豆胚芽に多く含まれているフラボノイドの一種で、現在、ダイゼイン、ゲニステインを代表とする15種類の大豆イソフラボンが確認されています。
大豆イソフラボンは、骨粗鬆症や更年期障害、乳がんといった女性疾患に有効であるとして、1991年、米国立がん研究所(NCI)がその抗がん効果の研究に乗り出しました。また1996年にベルギーで開かれた「第2回大豆の成人病予防と治療に関する国際シンポジウム」では、相次いでイソフラボン関連の研究発表がなされました。
このようなイソフラボンですが、今では大豆のほかにも葛の根やクローバーなどにも含まれていることが分かっています。それでは、イソフラボンの効果について具体的に見ていきましょう。
●更年期障害とイソフラボン
更年期障害の症状(のぼせ、心悸亢進、発汗、冷え性、憂うつ感、、不眠、耳鳴り、記憶力・判断力の低下、しびれ、頻尿、肩こりなど)の多くは女性ホルモンの不足がそのきっかけとなります。そこで、女性ホルモン作用をもつイソフラボンが大いに威力を発揮してくれます。
●骨とイソフラボン
どれだけ牛乳や小魚などでカルシウムを摂取したとしても、女性ホルモンの分泌が少なければ、みるみる骨の中のカルシウムは溶け出していってしまいます。この点、イソフラボンを摂取すれば骨からカルシウムが溶け出すのを防ぐことができ、骨の密度を維持することができるのです。
●骨粗鬆症とイソフラボン
閉経後の女性に多い病気の代表格である骨粗鬆症ですが、閉経後に起こりやすいのは、閉経後に女性ホルモンのエストロゲンが極端に不足することが原因です。このエストロゲンは、骨から溶け出すカルシウムの量を抑えて骨を保護する役目を担っているのですが、イソフラボンを摂取することで、エストロゲンの激減を緩和することができます。
●ガンとイソフラボン
イソフラボンは女性ホルモンの欠乏を補うものですが、それと同時に女性ホルモンの分泌過剰を抑える方向にも作用します。ですから、女性ホルモンの過剰な分泌が端緒となる乳がんの予防にも絶大な威力を発揮することが分かっています。また、乳がんと同様ホルモン依存型のガンである前立腺がん、子宮がんに対しても、イソフラボンが有効であると考えられています。
●動脈硬化とイソフラボン
血液中のコレステロール、その中でも特に悪玉コレステロールとされるLDLコレステロールの増加が動脈硬化を促進します。他方、善玉コレステロールとされるHDLコレステロールには、悪玉コレステロールを減少させる作用があります。この点イソフラボンは、悪玉コレステロールを減少させつつ更に善玉コレステロールを増加するという理想的なフラボノイドであることが実験結果から分かっています。
●美容とイソフラボン
イソフラボンには女性らしい体をつくるもとになるエストロゲン同様の機能があり、美白、保湿力の向上等の肌に対する美容効果が確認されています。またバストアップや生理不順の改善といった女性にとって魅力的な作用も認められています。
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